October 24, 2015

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ただでは済まなかったペルー旅行(4日目)

ただでは済まなかったペルー旅行(4日目)

いよいよ今回の旅のハイライト、マチュピチュである。

こんな山間のちいさな村だが観光客だらけ。

念願のマチュピチュへ

マチュピチュは朝5:30からオープン。午前中のなるべく早い時間に行ったほうが良い。午後からは霧が出ることが多いらしい。マチュピチュ村からマチュピチュへは高度差400mを専用のバスか、2時間かけて歩いて登る。バスのチケットは片道12米ドルだった。地球の歩き方には9ドルとあったので値上げしている。バスのりばのすぐ近くにチケット売り場がある。バスに乗る直前に購入すれば良い。

マチュピチュ遺跡の周りの棚田の上に登って撮ったマチュピチュの全体像。テレビや写真で見るお馴染みのありふれた構図だが、生で見る壮大さは筆舌に尽くしがたいので是非自分の目で確かめていただきたい。

マチュピチュ内では登ったり下ったりと高低差がかなりあるので無理をしないようにしたい。また気温は低くても日差しが強く、暑い。水は多めに持って行ったほうが良い。マチュピチュ遺跡内には水を売っている場所やトイレはない。バスを降りてから遺跡に入る前に購入できるが、バスに乗る前に買っておくのが無難。また、日焼け・蚊対策(3日目参照)は怠らないこと。3時間ぐらいで疲れてくるので、欲張らずそのくらいで退散するのがよい。

マチュピチュ村で温泉

マチュピチュ村でのマチュピチュ以外の楽しみといえば、まあ温泉ぐらいなものではないだろうか。帰りの列車が夕方なので、ゆっくり温泉にでも入ることにした。

温泉の入口。町の一番外れにある。ここで料金を払う。一人10ソル。この入口の手前に水着やタオルのレンタル屋があった。水着もタオルも持参していたので何も借りなかった。

入り口のゲートを抜けたところ。温泉はまだ先。しかも上り坂。

徒歩5分弱くらいで温泉に着く。正面奥に見るのがカフェと更衣室。更衣室の手前には荷物を預かってくれるロッカーがある。更衣室で水着に着替え、ロッカーで荷物を預かってもらう。料金は1ロッカー2ソルだったと思う。係の人が荷物をロッカーに入れてくれ、番号札を渡してくれる。靴は履いていく。温泉の周りに靴を置く棚がある。ビーチサンダルがあればなお良し。また、上がる際には温水シャワーで体を流せる。

温泉は、水とぬるいのと暖かいのの3種類ぐらいの温度があり、合計7箇所ある。ぬるいのは日本人にはぬるすぎるし冷たいのは冷たすぎるので、7箇所全部回って楽しむたぐいのものではない。そして温泉というよりは温水プールに近く、深さが1.3mぐらいある。腰掛けられない。底には砂利みたいなものが敷いてある。お湯はそんなに綺麗ではない。というか汚い。恒例の蚊もそれなりにいるので、温泉に浸かっている間は顔を刺されないように注意しなくてはならないし、温泉から出た時にはどうやっても刺される。ビールを飲みながら浸かっているおっさんや、温水シャワーを滝行のように浴びた後温泉に浸かる行為をヘヴィローテで繰り返す謎のお兄さんなどがいたりして、日本の温泉のようにのんびりという感じにはいかないが、そういうものだと思って楽しめばよい。

クスコへとんぼ返り、生き地獄のペルーレイル

温泉後は村をぶらぶらしたり、おみやげを見たり、カフェで休憩したりと適当に時間を潰す。

出発前の駅。人だらけ。スリに注意したい。

今回乗ったのは3種類あるグレードのうち、真ん中のVistadome。18:10発。一番安いExpeditionではスナックしか出てこないが、このVistadomeはちゃんとした食事を出してくれるらしい。で、それがこれ。

パッサパサのパンにチーズとトマトとバジルソース的なものを挟んだだけ。完全ベジ。でたよやられましたよ。まあ、これは何かの手違いだろう。なにしろ、ちょっと高級という触れ込みのVistadomeにはエンターテイメントまで用意されているのだから。

乗務員が謎の変装をしたヌクモリティあふれるダンスなどを間近にみることができ、車内が信じがたい空気に。そしてこの後には乗務員によるアルパカ製品ファッションショー兼即売会などが催され、一同は感覚的にはあっという間にオリャンタイタンボに到着するのであった。

そんな感じでVistadomeでもこんな有様だったので、それしか空いてなかったとか何か事情がない限りは一番安いExpeditionでいいと思う。

夜のオリャンタイタンボ、クスコへの足を探せ

オリャンタイタンボには19:40に到着した。ここからクスコへは車で2時間ほどだが、こんな時間にタクシーが見つかるかどうかが非常に不安だった。なにしろ、クスコへの足が見つからなければここオリャンタイタンボに一泊する他になく、それでは翌日の10:25クスコ発リマ行の飛行機に乗るのは難しい。

結局その心配は列車から降りてすぐに払拭されることになる。20:00近い時間でも駅周辺は賑わっており、「タクシー、タクシー!」と叫んでいるタクシーの客引きや、「コレクティーボ!クスコクスコクスコクスコー!ミニバン!」などと叫んでいるコレクティーボ(乗り合いタクシー)の客引きがすぐに見つかった。今度のコレクティーボは本物のトヨタ。運転は荒いが良い乗り心地に感じた。

かくして22:00前にはクスコに帰ってくることができた。料金は一人10ソル。到着場所は2日目の地図参照。到着地からのタクシーもすぐに見つかり、無事にホテルに到着(8ソル)。出発した時と同じホテルだが、なにか久しぶりに帰ってきたような感じがした。昨日の朝にはまだこのホテルにいたのが信じられないくらい濃い2日間だった。

マチュピチュ村地図

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