February 21, 2019

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ArdourのMIDIエディタでできること

ArdourのMIDIエディタでできること

ArdourのMIDIエディタでできることを挙げる。 あまり高機能ではない。 執筆時のバージョンは5.12

ステップ入力

トラックの録音ボタン右クリックでステップ入力モードに入る。 ステップ入力モードではMIDIキーボードやマウスを使ってノートを正確に入力できるらしいが、実はMIDIキーボードを持っていないので使い勝手は分からず。 マウスを使う場合はステップ入力モードより通常のモードの方が楽かもしれない。

ardour-step-input

クオンタイズ

選択したノートを右クリック > クオンタイズ パラメータの設定は以下のとおり。 |選択項目|意味| |:—|:—| |ノートの開始位置をスナップ|ノートの頭をクオンタイズするかを選択。コンボボックスからは沿わせるグリッドの細かさを選択する。| |ノートの終了位置をスナップ|ノートのお尻をクオンタイズするかを選択。コンボボックスからは沿わせるグリッドの細かさを選択する。| |スレッショルド(tick)|グリッドの位置からここで設定したtick以内のノートのみにクオンタイズを適用。1拍=1920tick。ただこの設定ちゃんと動いていない気がする…| |強さ|ノートをグリッドにどのくらい近づけるかをパーセントで指定。100未満の値に設定することで、機械的なクオンタイズを回避する。 |スイング|2ノートごとに後ろのノートを指定したtick分後ろにずらす。これによりスイングのリズムを実現する。|

ardour-quantize

レガート

ノートを複数選択し右クリック > レガート 複数ノート間に隙間がある場合、前のノートを伸ばして埋める。

移調

ノートを選択し(複数可)右クリック > 移調 設定したオクターブ及び半音分移調する。

ardour-transport

オーバーラップしたノート削除

ノートを複数選択し右クリック > オーバーラップを削除

変形

ノートを選択し(複数可)右クリック > 変形 選択したノートに対し、まとめて以下の変更ができる。 |選択項目|意味|値の単位| |:—|:—|:—| |ノート番号|ノートの高さ(音程)を変更する|0(C-1)-127(G9)| |ベロシティ|ノートのベロシティ(強さ)を変更する|0-127| |開始時間|ノートの開始タイミングを変更する|セッション頭からの拍数| |長さ|ノートの長さを変更する|拍数| |チャンネル|ノートごとにMIDIチャンネルを変更する|1-16|

変更先の値を以下のものが利用できる。 |選択項目|意味| |:—|:—| |このノートの|選択しているそれぞれのノートの次の値が参照される| |前のノートの|選択しているそれぞれのノートの前のノート(複数選択している場合は、一つずつ前のノート)の次の値が参照される| |このノートのインデックス|選択しているノートのインデックス番号(複数選択している場合は、前から0, 1, 2…)| |ノート数|選択しているノートの数| |値|次の絶対値に設定する| |ランダムな数|次に選択している範囲からランダムな数が採用される| |同等のステップ|複数選択したノートの最初のノートを最小数、最後のノートを最大数とし、間のノートを段階的に大きくする|

また、これらの変更値は複数の条件を設定できる。 それぞれの条件を、合算、減算、積算、割算、余りで計算できる。

ardour-transpose

リージョンのループ

他のDAWにあるようなMIDIリージョンを繰り返すような機能はない。 代わりにリージョンの複製を使う。 グラブモード(ショットカットキーg)を選択して、複製対象のリージョンを選択する。 リージョン > 複製 > 複数の複製で複製回数を指定する。

MIDIパッチの変更

MIDIパッチの変更を入れる箇所を選択し、リージョン > MIDI > パッチ変更を挿入...

ardour-patch-change

MIDIオートメーション

トラック名の部分を右クリックし、オートメーションからオートメーションを作成する対象を選択する。 エディタ内の別行でオートメーショントラックが開くのでドローツール(ショートカットキーd)で編集する。

ardour-automation