Raspberry PiとVALUE-DOMAINのDDNSで安価にVPN環境を構築する
昨今、海外で生活しているとどうしても日本のIPが欲しい時がある。 たまたま日本に一時帰国する機会があったので、 なるべく金を掛けず実家にVPNを仕込めないか考えた。
構築先のインターネット環境
ブロードバンド環境としてAUひかりが入っている。 Aterm BL172HVというモデムでWAN側と繋ぐ。 このモデムにはルータも内蔵されているが、VPN機能はない。
グローバルIPの問題
ごく普通の家なので、当然プロバイダとの固定IP契約などなし。 現在のプロバイダだと固定IPを契約すると年間1万円ほどの出費となる。 そうなるともう日本のVPSとかを契約した方が安くなってしまう。
そのため、DDNSを利用する方法を考えたい。 別途、DDNSを更新する仕組みが必要になる。
VPNサーバの選定
手軽にVPNサーバおよびDDNS更新機能付きのルータを調達する方法もあるが、 このへんを見るとちょっと厄介そうだ。 後で不具合が出ても物理的に直しに行けないので、 極力現状の構成はいじりたくない。
となるとLinuxなどでサーバを立てるしかないのだが、 VPNサーバだけなので低スペックでも問題ないだろう。 そうすると安価なRaspberry Piが自ずと候補に上がってくる。 調べてみると同じようなことを考えている人は大勢いて、 簡単にOpenVPNサーバが構築できそうだ。 それに今後VPNサーバが必要なくなっても、いろいろと別用途に使えるのも良い。
ということでAmazonでRaspberry Pi 3 Model B+を注文。
DDNSの選定
無料DDNSサービスなどもあるが、 安定稼働を考えるとVALUE-DOMAINの DDNS機能を使うのが良さそう。 すでに持っているドメインを利用する。
構築手順
次回以降、下記手順に触れたい。